8月の合宿の最後に、夏休み取り組むことを決めた。僕自身、研究のテーマ設定を細かいところまでできなかった。
そこで、僕が取り組んでいた「モチベーション」、高野君が取り組んでいた「希望」という二つの類似するテーマがあったため、ありがたいことにしばらくの間高野君の研究を手伝わせていただくことになった。
gitに載せる内容が高野君と似たようなものになってしまうことをお許しください
「希望と計画の相関」を調べることを目的としそれについてのインタビューをすることになった。
まず、希望、計画、人間性を知ることができる質問内容についてブレーンストーミングを行い、自分たちが考えた質問に自分たち自身が答え、それを分析した。
分析をしてみて、
・一問一答形式の質問では答えるのが難しいものが多かった→答えやすい聞き方、質問が必要...??
・無駄な質問が多い→省こう
・時間(過去現在未来)を意識した質問が重要...??
・計画に関してもっと詳しい聞き方が必要なのでは といった結果が得られた
また、自分たちの回答を基にさらに深堀していくような形でお互いにインタビューを行った。(2、3時間くらいしゃべっていましたがここで高野君についていろいろ知ることができました)
結果として、
・人生の転換点などを意識した質問
・その人が大切にしてるものを理解するのが大切
・成功体験や失敗体験について聞く
・具体的な計画のこだわりについて
・人間関係と周囲の環境
・ポジティブ・ネガティブな考えに着目 といったことを意識した質問内容、方法が必要だと考えました。
先生からいただいた
・質的調査→ミステリアスが具体的(ヒューリスティック)に(何かを発見する)
・十人くらい
・分類がわかってきたら量的調査に移って良い(必須ではない)
・自分でフィルターをかけずに質問をする(話を遮らない、最後まできく)
・対象者が自分でも言葉にできないことがあることを理解する。
・インタビューする人が答えを引っ張らない
・ペルソナ分析をする(何人か)→どういうものを作ればいいか見えてくる
を意識して、地元の友達、神大生、母、姉、(性格とかが)少し変わっている地元の友達、にインタビューを行った。
インタビュー対象がほぼ20代になってしまい幅広い年齢層に聞くことができなかったということが反省点として考えられるが、同じ年齢層でも働いていたり、周囲の環境が違う人たちに聞けたのはよかったと思う。
〈インタビュー対象:地元の友達(20歳)〉
気になった回答
・大学に入ってから外見、国の違いなどで人を判断しなくなった、「この人はこういうひとなんだな」その人なりの個性がある、その人に会った接し方をすることで距離感をコントロール(今までは第一印象を重視)
・サークル仲間が今、バイト仲間に(今までしゃべったことなかった) これからも会えるし仲良くなれることがわかっていることが希望になっている
・時間を意識した計画 例:12時までに終わらすための計画をたてる→余裕を持って行動→結果30分前に終わった→やったー→30分余ったし何しようかなー
・計画をたてないと不安になる
・これからの将来 不安よりも楽しみの方が大きい。やりたいことがたくさんある お金も稼げる
・野球をやっていたからか、絶望することはほとんどなく絶望する前に切り変えることが多い
考察
・彼は過去のことよりも常に未来のことを意識して考え、行動することが多いのだと感じた。また、その未来に対して希望を感じ、今を楽しんでいるような気もする。話している最中も「過去のつらい話とかはあまり覚えていないしもう気にしていない。楽しかったことは覚えているけどね」みたいなことを言っていたし、実際彼自身能天気な人だと僕は感じていたのでなにか関係があるのかもしれない。
・人間像の捉え方、コミュニケーションの取り方が変わったことで周囲の環境も変化したようだ。また、そのような新しい出会い(これもまた未来のこと)にも希望を感じている。
〈インタビュー対象:神大生、経営学部(21歳)〉
気になった回答
・ラジオをきくことが趣味(毎週)時間があるときは聞く 影響大 このラジオのために日々頑張っている
・受験期もラジオを聞いて乗り越えた
・中学~現在 親の離婚騒動に絶望 一緒にいてほしいけど親の気持ちを優先 兄と話し合う 大人と子供の考えが違う→自分の中の考え方が変わり、前向きに生きていくことができるようになった(希望を感じた)
・絶望したりつらいことがあればラジオを聞いたり人と話す(離婚の時も)気が紛れる、一人で考えていてもしょうがない
・ほしいものを手に入れることに希望 イベントに行くなど
・選択肢が多いことは希望につながる 心の余裕は希望
・将来に対して希望はあまりなく、不安が多い。お金、時間に関しては大学生の方があるが、働き始めたらお金はあっても時間はない
・稼げるという点に関しては希望があるが稼ぎすぎると希望はなくなると思う
・昔は共通の趣味を持った人とかかわることが多かったが、今はいろんな人とかかわることになったことで多様性を感じ、受け入れられるようになった(バンドやアニメなど、たくさん知られて楽しい)
考察
・彼はラジオという一つの趣味を通じて希望を感じているようだ。実際、過去のつらいことはラジオを聴いて乗り越えているし今でもラジオの影響は大きいと答えていた。
・自分とは違った趣味を持った人と関わるようになり様々なものを知るようになったことで自分の選択肢が増えたと言っていた。人によって得られるものが違うことに希望を感じられるのではないかと思った。
・彼は「お金を稼ぎすぎると欲しいものがなんでも手に入ってしまうから、そこに希望が見いだせなくなりやる気とかがなくなる」と言っていた。お金の余裕=心の余裕=希望とはならないのかもしれない。
〈インタビュー対象:母(45歳)〉
気になった回答
・大雑把に計画を立てる(いつどこでなにをするか、次何しようかな)
・計画を立てすぎるとドキドキしてしまう
・楽しいこと、好きなことの計画は自分のモチベーションを維持するためにも必要
・仕事の計画は、たてても思い通りに行かないことが多い。でも立てなきゃいけないから苦痛ではある
・紙に書くとやることが明確になるのがわかって楽しい
・大きなこと先に決めて、それを達成するための細かい計画を立てる
・先のことがわからないと不安になる(締め切りある際、それに間に合うような計画をたてないと後で自分が困る、切羽詰まる)
・ぎりぎりにならないとやらないタイプ(早くやろうと計画は立てるけど余裕があるとわかっているから結局やらずにぎりぎりになる)
・子供にあいにいくのが楽しみで、そのために頑張っていた
・今は、次いつ子供たちに会えるかなと、希望を持ち頑張っている
・仕事の原動力 子供たちに会えるという希望
・今は楽しみが特にないからピアノを始めた
・老いることで生じる変化が怖い
考察
・何か一つのもの(それを希望としている)のために日々頑張っているように感じた。
・先のことがわからないことが不安要素になるので紙に書くようにしている。目に見えるようにするのは行動をする際に重要なのだろうか。
・楽しみがなくなったことで新しいことに挑戦している。希望が無くなると新しい希望を設定するのかも。(それが普通なのかもしれないけど、認識できてよかった)
・なんか姉と同じものを感じた
〈インタビュー対象:姉(23歳)〉
気になった回答
・学生時代 予定は立てるがその通りにできない(テスト勉強など)一か月前からやろうと計画を立てるが、結局やらずにぎりぎりになってしまう
・今は前もって予定は立てない、その日の気分によって動く
・やることは常にぎりぎりで終わらせる(徹夜)
・紙に書くと効率よく動ける(何時までにこれをやるとかがわかるし頭で考えるより覚えていられる)
・やることの優先順位を決めるようにしている
・希望になっているもの 職場の同期(励ましあったりできる、存在そのもの、家族のように大切な人)、先輩(見守ってくれてる)
・誰かと何かをすることは楽しい(ひとりは寂しい)
・毎日2、3行の日記をつけている 楽しかったこと、その日の出来事は忘れたくないから日記を書く(たくさん書くと続かないから少しずつ書くように意識)
・絶望したとき 寝たら忘れる
・いつ何が起こるかわからないから不安(命、死)
考察
・昔から、予定を立てても達成できないことが多かったことから予定の立て方を変えたのだろうか。ただ、その日の気分で動いてもやることは結局ギリギリにならないと終わらないらしい。僕と同じだ。
・やることを紙に書く、日記を書くなど、何かしらの記録をとることは予定や計画を実行する際に影響を与えるのではないかと思った。
・職場の同期や先輩という人の存在そのものに希望を感じているようだ。芸能人やアニメのキャラに希望を感じるのと似ているが、身近な人というのがポイントだと思う。
・人間関係を大事にしている(出かけるときも一人ではなく誰かと)
・なんか母と同じものを感じた
〈インタビュー対象:少し変わっている地元の友達(社会人)(21歳)〉
気になった回答
・人生に希望は感じていない
・自分は不幸な人間だと思っている
・唯一の希望と言えば仕事の休み
・平凡な毎日を送っていた(る)
・仕事が三交代だから、周りと予定が合いづらい
・仕事はストレスがたまる(仕事自体もそうだが、仕事ができない奴にイライラする)
・仕事で疲れているのに、家事もしなければならない(洗濯、洗い物、掃除)
・プライベートがない(部屋にいきなり入ってくる、勝手に)
・優先順位を決めて、それに合わせた計画を立てる
・今は給料日が楽しみ
・お金は自分の欲を満たすための希望
・今は給料日が楽しみ
・新作のゲーム等、ほしいものがあるとそれに気持ちを合わせる?感じ(発売日に体調を万全にするとか)
・ガンプラを組み立てているときはイキイキしている
考察
・彼はそもそも希望を持っておらず、自分を不幸な人間だと思っている不思議な人間である。常日ごろから何か希望となるものを持っているのではなく、平凡な毎日にたまに訪れる休日、新作のゲームやガンプラといったように、ゲリラ的に起こる出来事?(言い方ムズイ)に希望を感じていると思った。
・でも、希望がないのは仕事や家庭内のストレスも一つの原因になっているのではないかと思う。
・平凡な毎日を送っていると自分から言うのは、自分をアニメの主人公とでも思っているのかなーって感じた。